某日。
炎天下、大きなへびが歩道に横たわっている。獲物を飲み込んだ直後の胴はビールびんほどの太さに丸々とふくらんでいる。
「へびがいた。ちょっと見ておいでよ」と夫に言うとふらふらと見に行き戻ってきて「死んでた」と報告した。
銀色に濡れたように光っている腹をごろりと見せているへびは、頭から血を流していたらしい。どうしてあんなところにいたんだろうと思う。茂みに隠れていたら殴り殺されなくても済んだのに気の毒だ。腹の中には何がいるのだろう。鶏か、鳩か、子猫だろうと思う。その未消化の生き物だってかわいそうだ。せめてへびの血や肉や骨になってから死んだほうがまだましだ。
真夏は動物の死体をやたらに見る季節。だからあまり好きじゃない。
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